アンチハラスメントポリシー

劇団「放電家族」(以下、「当団体」といいます。)ではアンチハラスメントポリシー(以下、「当ポリシー」といいます。)を定めています。作品制作や発表の現場でのいかなるハラスメント行為も許されるものではないと考えております。当団体がこの考えに至るまでの間に、残念ながら過去に稽古場や劇場においてハラスメント行為やそれに準ずる行為があった可能性は拭いきれません。仲間内での「冗談」として尊厳を傷つける発言があったかもしれません。先輩から後輩への「指導」という名目でパワハラが行われていたかもしれません。近年のハラスメントに対する報道や告白を受け、当団体もハラスメントに対する意識にもっと自覚的にならなければならないと強く思うに至り、当ポリシーを策定しました。

当ポリシーの目的と適用範囲

当ポリシーは、参加者が安心して作品制作・鑑賞を楽しんでいただけるように策定しました。そして、継続して当団体が主催する公演やイベントに安心してご参加いただくために守り続けていかなければなりません。

よって当ポリシーは公演ごとの稽古場や劇場内の発言や行動だけでなく、SNS・ブログ等での情報発信(この当団体に関するもの)に対しても適用されます。

対象者

イベントに関わる人たちは誰もが対等です。よって、当ポリシーは当団体のイベントに関わる、以下の全員が対象になります。

当ポリシーでは、上記全員をまとめて「参加者」と表現します。上記には劇団員であるこのハラスメント担当スタッフも含まれています。

ハラスメントの観点

ハラスメント(他人を困らせる行為や嫌がらせ)の観点には、以下のような例があります。

ただし、上記の観点はあくまで一例です。上記以外の観点であっても、参加者が不快、不安に感じる発言や行動はハラスメントとみなされます。

禁止行為

当団体では上記の観点に対する、以下のような行為を禁止します。

言うまでもありませんが、性的なハラスメントについては男性から女性に対してだけではなく、女性から男性、同性同士のハラスメントも禁止です。

演劇作品をつくる上で、上演作品内において意図的に差別や偏見、古い価値観でのセリフ表現や役者同士の身体接触が伴うことがあります。それらのシーンをつくり発表する上で、以下の事が必ず守られなければなりません。

  1. 当事者の同意が得られていること
  2. 同意を得る上でいかなる圧力もかかっていないこと
  3. そのシーンが作品において不可欠なものであること
  4. 鑑賞する参加者に特に強いストレスを与える可能性があると判断できる場合、事前のシーンの内容を告知すること

上記のうち、特に1.と2.が守られていることが前提となり、不可欠なシーンであっても、同意が得られていない、もしくは同意せざるを得ないような圧力をかけたうえでの同意をもとにつくることは禁止します。

ハラスメントを受けたら、判断に迷ったら

ハラスメントを受けた場合、見かけた場合、もしくはハラスメントかどうか判断に迷った場合は、担当スタッフに声をかけてください。

担当スタッフは、ハラスメントに直面している参加者の心理的、身体的な安全を、全力で確保するように努めます。

また、ハラスメント行為をやめるように要請された参加者は、担当スタッフの指示に直ちに従ってください。

問い合わせ先

当ポリシーに関する質問やお問い合わせは、以下の担当スタッフまで、お願いします。
もしくは当サイトのお問い合わせフォームをご利用ください。

参考文献

当ポリシーの策定には、以下のアンチハラスメントポリシーやガイドラインを参考にさせてもらいました。

このアンチハラスメントポリシーは、CC-BY-4.0で公開されている「TokyoGirls.rb アンチハラスメントポリシー」を元に作成しています。